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2012年 05月 22日
同じ舞台をそんなに何回も観てどうするの?と聞かれると「生モノは2度同じものはないんじゃいっ!見る度に違うんじゃい!」と答えるんだけど、今回それをこんなに実感こめて言うことになろうとは。元ヅカヲタなので公演リピするのはむしろ普通ってぐらい感覚麻痺してる自覚はあるんだけどw、でも佐藤氏ロミオの変化が凄く面白いんですよ、本当に。プレの時にいまいちだと思ってたところが次には良くなってるという変化もあるし、解釈だったり感情表現、台詞まわしの変化で印象がまったく変わったシーンもある。主演で出番が多いから当然ではあるけど変化のふり幅の大きさが、予想外の嬉しい驚き。
全体を通してロミオの台詞の抑えた言い回しが音楽でいうピアノ(P)、ピアニシモくらいなのに、その中での感情表現が物凄く豊かになっている。最後の毒薬飲むシーンは絶望感が深くて切ない。プレのときって少し投げやり感があったけど、今のロマンチストなロミオさんはもう死ぬしか道はなかったんだなあと思う。それから以前意外と目線が上だと書いたけど前言撤回します。ロミオ台詞によっては前方席でむっちゃ一本釣りしてらっしゃる。「さあ、どんな手があるか。おお災いめ」のとき思いっきり目線が飛んできてひぃぃぃぃぃぃと全力で引いた。目きらっきらさせて甘い台詞言ってるときならいいけど、薬売りのところの抑えた狂気に目から冷たい冷気出てる場面で目が合って凍りついたのですが。怖えー。 photo:"If one drinks much from a bottle marked 'poison'..." / Ally Mauro バルコニーのシーンで、結婚を考えているのならというジュリエットの言葉にロミオが「け、結婚!?」とやたら驚いていたんだけど、これどう考えてもジュリエット主導による結婚話だよね(笑)ジュリエットにとってはパリスのこともあって現実的なことでも、ロミオにとっては恋して愛を誓い合うだけで幸せだったんだろうね、あんなに浮かれぽんちきになってたんだもん。だから運命の女神のしたことには文句の一つもいいたくなるよ。 緑子さんの乳母は人間の脅かさや滑稽さも滲ませつつ、あの原作のキャラクターを憎めない存在として成立させているのは凄いと思う。ジュリエットの縁を切るという台詞を背中で受け止めたその演技に泣きそうになった。ジュリエットが「強さがあれば道は開ける!」とか「まだ死ぬ力だけは残っている!」みたいな逞しい台詞があるし、台詞を抑揚というよりリズムで畳み掛ける感じでどうしても強い。だから正直私は乳母の肩を持っちまいますよ・・・。子どもっぽい強情さよりも始末が悪いような気がする。 あとはファンモードで萌えポイントなど。 一幕ラストのロミオとジュリエットが再会するところ。ジュリエットがロミオに対して大丈夫よって感じに頬を撫でるところが萌え。更に神父様が「涙のあとが・・・」とロミオの頬を手で包むところもツボ。もひとつおまけにマキューシオが血だらけの手でロミオの頬に触れるところも好きです。つまりは頬 に 手 フ ェ チ か!! 血のりがロミオの頬や白シャツにいっぱい付くほど好ましいのですけどね!(俺得!)序盤の公演の方が血がたくさん付いてたんだけどなー。 好きなシーンをあげるとまずロミオとロレンス神父の場面が思い浮かぶ。うっきうきに浮かれてるとき、追放を告げられる一連のシーンと。追放のときの絶望の嘆きから、安らぎを得た別れの抱擁までの表情の変化も好き。ただ、やっぱりロレンス神父の解釈が難しい。神職でありながらもただのひとりの人間でもある(警官が来たらジュリエットを置いてとっとと逃げる)から、一筋縄ではいかないひとだなあと。さとしさんカッコイイ!という感情とは別でね。 あとは最後の霊廟のシーンってロレンス神父が上手、ベンヴォーリオが下手にいて一度に目で追えないのがとてもつらいですよ。あと上にいる乳母も見ないといけないし、モンタギューとキャピュレット家双方の子どもの亡骸への態度の違いも対比として面白いし、2階席だとロミオの死に顔をじーーーっと見ていられるのも見逃せないしで。個人的には茫然として膝から崩れ落ちるベンヴォーリオが泣き所なので彼を見ていることが一番多いかな。ロミオが死ぬつもりではないかと察して止めるベンヴォーリオ、というのがあるから尚更彼の後悔が際立つ。 2012年 05月 20日
東京公演も既に終盤戦に入っているので参考にというより自分の備忘録として。土曜日昼の部の当日券に並びました。
開演の1時間15分前から1時間前の間にチケット売り場前に行く。 その日に用意してあるチケット枚数より多く人が並んだ場合は、購入順を決定する整理番号抽選になる。(抽選にならないときはランダムに出されるチケットをそのまま購入・・・らしい。Twitter情報) 週末の昼公演なので、抽選です。 ↓ \(^o^)/オワタ びりけつブービー\(^o^)/オワタ (25人前後で20番台) こういう時の引き運を持ち合わせてはおらぬ\(^o^)/ざんねん\(^o^)/ ↓ 当然S席は残っていないので(Aと立見席のみ)、キャンセル待ちを選ぶ。 ↓ キャンセル待ちは開演10分前にチケット売り場に再集合。 ↓ (σ´∀`)σ チケット ゲッツ!! ----- 幸か不幸か、整理番号が悪すぎて見た瞬間にキャンセル待ちに心を切り替えられてたし、キャンセルが出なかったら立見席にして夜の部に再チャレンジするつもりですた。あとは博打好きなのでw、今回は良い目が出てくれて非常にラッキー。 座席をおさえておくなら当日引換券が確実でよいと思うけど、当日券は良席の賭けができるってことですねん。(結果的に私の手持ちチケットの中で一番良い席というオチw 通常の当日券前方席はわりと見切れの端が出てる印象ですが、センターブロックだったので。当日引換えも運がよければよい席もあるっぽい?)状況をみる限り楽を除けばいつでも立見席は取れるのではないかと。 ----- 【5/19 昼】菅田くんマキューシオの台詞とちりがちょいちょいあって気になる。 バルコニーの幸せなロミオの身体表現が俯せずりずりから一回転ごろんになっていた。 2幕ジュリエットとの別れシーン、袖に靴を投げ入れるロミオ。 2012年 05月 17日
いま、此処で起きている物語。観客にまさに現在進行形で起きていると思わせることと、現代調の演出はイコールではないんだなと思った今回の「ロミオ&ジュリエット」。上映台本は松岡訳の「ロミオ&ジュリエット」を下書きに、シェイクスピアのエッセンスを"そのまま"残しつつ、言い回しなどを絶妙に古いと感じさせずにすんなりと聞けるものになっていると思う。唯一パリスの「続けちゃうのは」の語尾がどうにも引っかかって嫌だけどね。
初見のときにモンタギューとキャピュレットの対立構造をあらわす若者たちのDQNっぷりに、私はWEST SIDE STORYを思い出したと書いたんだけど、それって現代風演出が逆に古臭く見える矛盾だなあと。不良ものって今の日本で作られる作品においてはある種ファンタジーだから、マンビイ氏の今の日本!リアルに現代調にしてます!な演出が無理してるように感じられてちょっとツライというか。たぶんね、『日本で日本人の演じる現代』を日本人が観ることが若干気恥ずかしいのですよw 私が異国人の立場から見る「American Idiot」はそれこそ反戦・ドラッグ・酒・セックス溢れる現代アメリカの「いま」の作品なんだけど、違和感はまったくなかった。そのあたりが翻訳ものの難しさなのかもしれないなあと痛感。生の芝居である舞台は、それこそ無理な設定であろうと観客を引き込む力をもっているものだと思う。それが「生」の力だから。台本が現代進行形のものになっている以上、演出だったり設定(美術・衣装)に過剰な現代の味付けは不要。今回の舞台の演出に賛否両論なのはそのあたりが要因のひとつなのではないかと。映像はそのままを切り取るけれど、舞台はその場で起こっているものを観客は目撃できるわけだから。 ちょっと後悔してるのは、ミュージカル版のロミジュリを見ておけば脚本演出の比較ができたのに、ってこと。繰り返しになるけれど、私はロミジュリという作品に興味はなかったし、だから正直知らないんだよねえ。(・・・と言いつつ感想好き勝手書いてますがw) ただ、今回の傍観者としてのシンガーという存在、音楽やバルコニーのセットなどはとっても好み。ナイフを使ったアクション(決闘)もスピード感あってよいと思う。あと人物に肉付けができるのなら、ロミオとマキューシオの関係性かな。マブの女王の長台詞があるから(これすごい難しい。)無理なんだけど、性的で下品な役割をエイプラハムにまわしてマキューシオはもっとただの馬鹿なかわいいおバカさんであればなあ。マキューシオを殺されて逆上するロミオというのを佐藤氏と菅田くんそのまま活かせればもっと自然に見られるのに。ロレンス神父についてはさとしさんうまいなーカッコいいなーと完全にハートの目で見ているので人間の愚かさみたいなものが掻き消されて困るんですよ、ロレンス神父マジ素敵だけでは困るんですよ、まったくもう(笑) MoMA(米国)での画集のようですね。とりあえず、ポチった(笑) 2012年 05月 11日
image by Gloriosa Lily / smoorenburg一幕14場(90分) 原作:三幕4場まで 二幕8場(60分) 原作:五幕3場まで 観劇2回目。細かい言い回しが変わっているし、前回視界に入っていなかったものが見えてきて発見いっぱいで楽しい。墓地でのロミオの嘆きがより一層悲壮感ある叫びに、そしてプロローグ口上の台詞まわしが気にならなくなっていた。ラストシーンは乳母の演技に泣かされかけたよ。誰を見るか、何を見るかで本当に違う。今日はきちんとティボルトをちゃんと見たらピリピリおっかなかった。この役は雰囲気や醸し出すものが大事な役で、少ない台詞と出番で存在感を出さなきゃいけない難しい役どころだね。(追記:かっくんRENT主演おめでとー。外部ミューの主演できるという意味では賀来くんが事務所内でポジションがかぶるのは春馬くんなのかも。正直春馬くんに外部舞台の仕事こないかなーと思ってた。) 強い自我をもったジュリエットだから、小鳥(ロミオ)を可愛がりすぎて殺してしまうかもしれない。という台詞が真に迫りすぎてちょっと恐い。ロミオとジュリエットのバランスがなんというか自分にとっては座りが悪いです。ロミジュリという作品にわたし自身は何の思い入れもない。佐藤氏自身も振り回され系の役が多いし似合うとは思うんだけど(どこかで御しやすさがあるといわれていて納得した覚えが)、二人の芝居の相性なのか、正確に言うと芝居というよりも声質と台詞の重さのアンバランスさにしっくりこない。ロミオは恋に落ちてそれはもう、無邪気に恋を語る。反対にジュリエットは恋に落ちて愛を知って大人になる。このあたりの対比と役者本人の持っているものが合わさって、今回の振り回されるロミオがいる、と。 ドスをきかせるより可憐で線の細いジュリエット像をわたしが無意識のうちに望んでいたのは、おそらくヅカファンだったことが影響してるんだと思う。私が舞台(特にミュージカル)というエンターテイメントが好きなのは、幼いころに見たブロードウェイミュージカルの映画と宝塚歌劇団を観て育ったというのは大きい。虚構の男役と組むのは女役じゃなく"娘役"であり、ある意味カリカチュアライズされた男性の隣に立つには娘役芸とも言える技術が必要。女が演じるからといっても女がそのまま立っていて成立する訳じゃない。もちろん作品に拠っては対等の立場で火花を散らすような場合もあるけれど、根本にあるのは虚構の男役には作られた娘役でなければならないということ。別に今回のロミジュリでジュリエットがロミオに寄り添え!とは思わない。二幕はジュリエットの見せ場が続くし何より「女」は強い生き物だから。ただ、その力関係に違和感を感じるのは自分に起因するところも結構あるのかもしれない。逆にジュリエットが繊細でまるで壊れてしまいそうな娘だったとして(まるで佐藤氏の好みw)そういう相手だったら佐藤氏ロミオに包容力は生まれるんだろうか? 対ロレンス神父との場面を見ていても佐藤氏って庇護欲をかきたてるものをなんか持ってんのかなと。 佐藤氏のロミオの声は予想していたものよりもずっとずっと甘い。あの発声と台詞まわしからは超ロマンチストだと納得できる。舞台役者さんは声で好きになるから重要なのですよ。今回のキャストだとロレンス神父、ロミオ、エイブラハムの声が私好み。 衣装はやっぱりもう少し古典的なものがいい。若しくは日本人デザイナーで見たかったかな。キャピュレット夫人の現実離ればれしたなんちゃってオリエンタルは浮いてて人物によく合ってるけれどもね、軽薄なかんじで。あとはまあ、習慣化されたスタオベは嫌いです。文化みたいなものだけど、天の邪鬼としては好きじゃない(笑) カーテンコールではにこやかに手を合わせていた姿を拝めましたが。(それも結局立たないと見えない。)そして三浦翔平くんは分かったのだけど、ドーリたちも観に来ていたと。あと、確証がもてなかったけどかっぱさんらしき方も関係者席で見かけた。本人だったのかなあ、どうなんだろ? ----- 5月9日マチネ。昨日より今日、でまた良くなってる!! ジュリエットがベッドの上でこけて「いたっ」て言ったのが可愛かったのと、今日は随分派手に血が顔まで飛び散って首筋も真っ赤。ロミオは一ヵ所台詞つっかえ。(ジュリエットの寝室から別れを告げる場面) 「死神との無期限の売買契約に!」がなぜか個人的にツボで好きな台詞です。この一言でさえ見るたびに言い方が違うから、本当に面白いよーう。というか服毒自殺するロミオの独白がそろそろ暗記できそうって勢いで気に入っているw カーテンコールで手を合わせたり少し振りながらありがとう、の言葉を何度も口にしてた。少しずつ余裕も出てきて楽しめてるのかな。初見で私がラストシーンの紙吹雪に気がつかなかったのはベンヴォーリオをずっと追っていたからということに気づく。呆然とする彼を見て、犯した罪を思う。彼もまたロミオを殺したひとり。切ない。 赤坂ACTだとT列前後がキャスト目線と同じくらいの高さになる席だと思ってたら、案外視線がもっと上だった。わりと視線を上にもっていくのは月やら星について語ることが多いからかなあ。この回はセンターブロックで観れたのだけど、私が自力でチケットを取ると下手下手下手たまにセンターで、上手サイドは滅多にこないのはなぜなんだ。DVD撮りの日は告知されてないけど東京の終盤かな。収録の緊張感あるときもぜひ見てみたいよ。 「俺だって自分をどこかに置き去りにしてきた。ここにいるのはロミオじゃない、どこかよそにいるんだ。」わたしの心もちょこっとヴェローナに置いてきちゃったのか、後ろ髪ひかれる思いで東京をあとにしましたとさ(TωT) 次はベンヴォーリオとロレンス神父中心で感想を書きたいっす。 2012年 05月 02日
「ロミオ&ジュリット」@赤坂ACTシアター 5月1日(プレビュー公演3日目)2階下手サイド
![]() きちんと現在形のシェイクスピアの舞台だった。観終わってちょっとホッとしたもん、ホンがちゃんと面白くてよかったーって。原作がきちんとしているからそうヘンテコにはならないだろうけど、それでもシンプルなセットにシンプルな舞台転換、テンポよい演出でシェイクスピアの台詞をあれだけ浴びても軽妙な喜劇で楽しかったんだ。でっかい桜の花は何の象徴なのだろう。とか、あまりに現代調な衣装はもうちょっとクラシカルにしてくれた方がロマンチックでいいんだけどなーとは思うんだけど。だって龍虎の絵を背に不良どもが対峙するシーンなんかロックな音楽と相まって、そのままWEST SIDE STORYが始まるんじゃないかと思ったよw 乳母を取り囲んで痛めつけるシーンとかアニタがヤられるシーンを思い出していい気持ちはしなかったし。ロミオがひょいと塀を乗り越えていたけど、ウエスト・・・がロミジュリと地続きのお芝居なんだなあと改めて感じた。衣装で言うと、1幕で最初に来ているロミオの服がフードついてて、フード姿のロミオが見られただけで私は幸せだったし全体的にロミオの衣装は悪くなかったかなー。本人も自分の好きな、似合うテイストを分かっていてこうなった気がするし。 今回は特に下品な若い男をマキューシオが体現していて自分の中の菅田くんとのイメージギャップの激しさに戸惑う。本当に体格よく育ったよねえ、スダマサキッス・・・。でも死に際にロミオに言った言葉はまるで呪いの言葉のようで怖い。呪詛だよあれは。 私は舞台を観た後どよーんと心が鉛のように重くなるような作品が好きで。で、今回の舞台は結末こそ若い男女の死という悲劇的なものではあるのだけど、後味スッキリしすぎて泣けはしなかった。悲運の連鎖、若い男女の憐れな悲恋であっても、シェイクスピアの描く人々の会話は可笑しくて笑えるものなんだなと。(文字が読めないピーターの場面は客席がまだあたたたまってないこともあり、滑り気味で辛かった。)まあ次観るとき号泣してるかもしれんけど(笑) 佐藤氏のロミオは、バルコニーのシーンで恋に浮かれてうっきうきはしゃいでいる姿は可愛いっちゃ可愛いんだけど、普段の甘く優しいロミオが憎悪、絶望からの狂気をみせる。そういう面のロミオが強く印象に残るのが私にとっての佐藤健のロミオだった。マキューシオを失ったときの怒り、何よりマンチュアの薬売りとの会話に心底ぞっとした。ジュリエットが死んだと聞いたときに既にロミオは死んでいる。何度も繰り返した「夢の中、ジュリエットが来ると俺は死んでいる。」その言葉通りに。 キャストの中ではさすがにさとしさんと緑子さんは巧いなあ、と。そうそう神父さんとロミオの体格差にちょっと萌えた(笑)ロミオとジュリエットの二人も可愛いカップルではあったんだけど、神父さんに包まれているロミオがちょっと愛おしく見えました・・・よ?なんだろう目の錯覚だろうか。ついでにベンヴォーリオとロミオの従兄弟の並びも自分より小柄な人と並ぶ佐藤氏が新鮮でなんかよかった。正直冒頭の佐藤氏の台詞まわしがあまり良くなくて不安になったんだけど、ロミオとベンヴォーリオの会話からはきちんと物語に乗っていけた。若者グループでいうと思ってたよりマキューシオもティボルトも見せ場が少ない印象。私が見ていないだけかもしれないけど。パリスさんはいい人で、いい人ゆえにカワイソすぎた。マジでとばっちりの死だもんなあ。ただウィリアム王子をイメージしてるとしても紺ブレは一体どこの高校生だよと。姜くんのノーブルな美しさが勿体ないよ、上流貴族なんだからパンフみたいな衣装で見たかった。 あとはエイブラハムやっていた玉置くんが声も動きも目をひいてちょっと気になる存在。 ジュリエットは正直本物を観ても顔も声も好きにはならなかったんだけど(ジュリエットという役柄自体自分の趣味じゃない。)、一人の少女が恋をして妻になって女になって、なんだかんだ女は強いよなーって見事に体現していて、そんなジュリエットをロミオは好きになっちゃったんだもん仕方ないよね、運命だから。ベッドシーンも含めて日本人キャストで演じるロミジュリの世界としてきちんと美しかったと思う。(ファンの欲目だとしても!)白いシーツに包まる裸のロミオ(パンツ一丁w)とキャミソールドレスのジュリエット。白シャツのロミオと赤い血で染まったドレスのジュリットの亡骸。二階席からオペラグラスで死に顔を暫く眺めてたんだけどとても綺麗だった。若さゆえの、という意味では今の佐藤氏の年齢はギリギリで、そして絶妙だったんじゃないかなあ。身体も鍛えて今の状態がキープできればよい感じ。裸で背中に黒いマイクラインだけが這ってるのが個人的ツボであったw あとはロミオの髪型は前髪に動きがあっていいんだけど、肝心なときに目を(表情)隠してしまっていたり、あと佐藤氏の癖で驚いたときとかに口を手で覆う仕草がちょっと余計で邪魔かな。 役者の身体と演技だけでこの世界を創るのだから、多分日ごと公演ごとにまったく印象は変わる。初日を過ぎて次はどんな舞台に出会えるのか楽しみです。カーテンコールの佐藤氏はわりとずっと表情が固いままで、まだ納得いかないことが多いのかなと。パリスとの立ち回りのとこシーツで足が滑り、結構派手な音でこけていたりしていたから。ただ、さとしさんに肩をぽんとされたときふっと表情が和らいでいたのでほっとした。気が早いけど大阪楽ではどんな表情の佐藤氏がいるんだろうか。千秋楽まで怪我なく全力でロミオが世界を変えていけますように。
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